真摯に向き合う

自己流だから正式じゃないかもしれない。

ご本人はそう笑いながら話します。

釧路の閑静な住宅街の一角にあるコーヒー豆の店サンサンを

お父様から引き継いだのが1998年。

ご主人が焙煎を担当。

その豆を挽き香り高く淹れることに真摯に向き合ってきた20年です。

品のある口元を真一文字にキュッと結び

お湯を注ぐ様子を見つめる姿は真剣そのもの。

手際よくそしてじっくりとコーヒーを淹れるために

いつもの天真爛漫な笑顔の彼女はいません。

丁寧なその工程を教えて欲しくて

ワークショップはいつも満員。

自己流は今や彼女が長年積み重ねて来た方法として

高く評価されています。

釧路の冬は長くそして寒い。

聞き上手、話し上手の彼女のお店には

話をしたくて集まる常連さん方も多いとか。

彼女の淹れてくれる温もりのある香り高いコーヒーを飲みながら

日々の色々を話し、スッキリとした顔で帰って行く。

そんなお客様の顔を見るために必要なのは

美味しいコーヒー淹れることだと

今日も真摯にコーヒーを淹れることに向き合っています。




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